ブログ一発目に何を書こうか…
自己紹介というものが面白くなることはないと思っている。
いきなりの問いかけで申し訳ないが、あなたにはあっただろうか?自己紹介をしたら、腹を抱えて爆笑されたこと。あったなら、是非ともその時の手口と爆笑した者の人相を僕に教えてほしい。
僕が知りうる限りで、過去最大級に面白かった自己紹介は、『チーム有吉』というテレビ番組で、安田大サーカスのクロちゃんが、初めて目隠しされて連行されたときのシーンだったが、あんなのに勝てるような自己紹介というものが存在するのであれば(しかも活字で!)、是非ともお目にかかりたいものである。
プロが場を整えて仕掛けを作動して、そして受け取った側がそれを適切に処理する。これらができて初めて面白くなる『目』が生まれるのであって、一般人が求められて行うような自己紹介で、腹を抱えて笑われるようなことがあれば、それは大失態の時なのではないか。
そもそも、ブログの記者が何者であるかなど、誰も興味がないのでは?
「好きな食べ物:ラーメン」
これを読んだとて、なんの役に立つ?
皆が欲しい情報はそのラーメンの感想や、店の住所であって僕がラーメンが好きということではないだろう。
僕が好きなドラマを『ケイゾク』シリーズと書いたところで、どのようなドラマかの情報や感想が無いとわざわざブログで書いてある意味がない。有名人ですらあるまいし。
だからといって初回の記事で、箇条書きで済む程度の内容を詳しく書いて、無駄に長い文章を作るべきではないし、2回目以降でそのタイトルを作成して、じっくりやるべきだろう。
つまり、一発目に自己紹介を書いてもしょうもないとはいえ、意義のある内容をたくさん書くということはやるべきでないのである。
では、どのような内容を書けば、自己紹介以上、メインコンテンツ未満となるのだろうか。
ブログを始める以上は、書きたい内容やアイデアがたくさんある。
ウミガメのスープの作問、SF6,人狼,プログラミング,お笑い…
どれも、僕がそれなりに取り組んだ、もしくは注視した時期の長いものだ。それぞれの内容について、テーマを決めて語り始めたら、それなりの文章量で書きあげることができるだろう。
しかし、作業ページに向かって2時間経っても、一個目の記事が思いつかない。
思いつかないのだ...!
正確には、色んな案が思いつくが、それらの全てが「なんか違う」のだ。
この「なんか違う」は困った感覚で、悪魔の言葉である。作業が進まないときに頭の中でぐるぐる回り、締め切りの時刻と共に僕らをいじめる。しかし、問題点が明確でないから解決法も明確でない。
はて、どうすれば、何を閃けば、自分は納得いくのだろうか。
自分を納得させるアイデアを整理するために、メモ帳に書いてあるアイデアを見つめなおすことにした。
僕には、一時的な作業メモは手書きで行う癖がある。
アイデアや論点を箇条書きで積み上げていくのだ。字はミミズが這ったように汚い。
思考から生まれた単語は前後の思考に紐づいているから不明点はないのだが、とりあえず挙げた案は全て斜め線の餌食となった。ボールペンによる、復活の可能性のない却下である。
実際のメモを一部紹介しよう。案は全部で12個あった。
案1、一般マスターのSF6「1.初心者におすすめのキャラはダルシムだ!!」
ボツ。ダルシムのような、見た目不人気で無敵も削られまくったキャラの弁護をする準備はある。しかし、なんか違う。
案2、人狼ゲーム初心者講座「1.村人の真実」
ボツ。「何をしたら良いかが分からない」から様子を見ようとして吊られてしまう初心者を救済する用意はある。しかし、なんか違う。
案3、M-1グランプリ全ネタほめちぎり「1.2001年-決勝戦一組目」
ボツ。一組目が優勝した大会なので、尻下がりになってしまう可能性が有る。逆を言えば一回目から熱の入った文章を書けるわけだから頑張るつもりだ。しかし、なんか違う。
案4、誰もが学ぶべき「プログラミングの基礎」
ボツ。パソコンさえあれば、どんな職場でも効果的で反復作業を大きく省略することができるようになる。とても地味ではあるが応用力があるトピックがあり、それを熱弁したい!!!しかし、なんか違う。
…以下省略
「なんか違う」が、強すぎるだろ!!!
禁止カードである。使用したら最後。即失格、暴言・罵声を浴びせられ四方八方から、できるだけ攻撃力の高いごみが選ばれ投げつけられ、大会から永久追放される(昨今では、SNSで晒され、...)例のあれだ。
直前の文字は「しかし」しかない。
残り9個のアイデアについては、ほとんど同じ"ワザ"で却下されている。
自分で書いたものだから、勝手に撤回すれば良いという反論があればそれは間違いではないのだが…改めて見ても共感してしまう。
うーん。節目に何かを選択するというのは、昔からストレスだ。
もちろん、外から見たら「さっさと、結果を出せ」と御叱りを受けるだろうということは分かっている。
残念ながら、そういうところも拘らないといけない性分なのだ。実際に、ブログをはじめようと思ってから半年経っている。
しかし、このままでは骨だけになるまで、ブログ記事を出せず永遠にプレビューページを彷徨うことになる。
「一発目って何を書けば良いのだろう」に収監されたままというのは避けたい。
どうしたものか…
閃いた。
逆手に取ってみようと思う。
「ブログ初心者が一発目にブログに書くべきこと」
をそのまま記事にしようということだ。
これは良いではないか。まさしく、自己紹介以上、メインコンテンツ未満だ。
あまり長々と書くのもよろしくないので、簡潔に尚且つ明確にやるべきことを記載することにしよう。
さて、ブログをはじめようと志している諸君らに次ぐ!
君らがやるべきことを1行でまとめた。すぐに実行し、30分以内に作成した内容を公開するのだ!
『適当に自己紹介を書いて、次から頑張れ!』
最低限の情報は伝えられたので、僕の自己紹介はここで終わるものとする。